■ 新国立劇場 《ヴォツェック》
公演日 2025年 11月18日(火)14:00

【指 揮】大野和士
【演 出】リチャード・ジョーンズ
【美術・衣裳】アントニー・マクドナルド
【照 明】ルーシー・カーター

【ヴォツェック】トーマス・ヨハネス・マイヤー
【鼓手長】ジョン・ダザック
【アンドレス】伊藤達人
【大尉】アーノルド・ベズイエン
【医者】妻屋秀和
【第一の徒弟職人】大塚博章
【第二の徒弟職人】萩原 潤
【白痴】青地英幸
【マリー】ジェニファー・デイヴィス
【マルグレート】郷家暁子

【合 唱】新国立劇場合唱団
【児童合唱】TOKYO FM 少年合唱団
【管弦楽】東京都交響楽団


■ ヴォツェックは、なぜマリーを残酷にも殺したのだろう、嫉妬からなのだろうか?
どうも細かな心理的背景は 伝わってこない。やはり、このようなオペラは舞台前面で鑑賞したいものだ。
大野和士の奮闘ぶりはオケの活躍を引き出していましたね!

◆東条碩夫さんの言葉をひろってみた
……「東条碩夫のコンサート日記」から 2025-11-20
今回の上演で私が高く評価したいのは、やはり大野和士の指揮である。
このオペラの音楽がもつ陰鬱さと不安感を、東京都響を指揮して見事に響かせていた。
 ヴォツェックがマリーを殺した後、「真の恐怖はあとから襲いかかって来る」と言われたロ音の2回にわたる猛烈なクレッシェンドを
バランスよく、存分に轟かせた演奏は、日本人による上演ではなかなか聴けないものだった(来日公演ではアバドのそれが一番物凄かった)。
 出だしの音がもう少し合っていれば申し分なかったのだが━━それにまた、ヴォツェックが池に入って命を絶ったあとの「間奏曲」に、
さらなる強い詠嘆的な哀しさがあれば文句なかったのだが━━それはまあ、この際は措くことにして。







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