■ 三浦文彰&ヴァルヴァラ デュオ・リサイタル   (2023-3-13)

 2023-3-4(土) 14時開演 紀尾井ホール
JR四ツ谷駅 麹町口を出て聖イグナチオ教会を目指す。
脇のソフィア通りをまっすぐ行くと、ホテル ニューオータニの正面が紀尾井ホール。
すでに何人かが入口に並んで開場を待っている。
紀尾井ホールは座席数800、室内楽・室内オーケストラ向けの中規模ホール。

本日のコンサートは 「三浦文彰&ヴァルヴァラ デュオ・リサイタル」
舞台に登場したヴァイオリニスト三浦文彰さんを見てびっくり。オール金髪である。
ヤンキーかと思ったほどの思ったほどのイメチェンである。

プログラムは、前半と後半でまったく180度イメージが逆転するようだ。
前半は、比較的 作曲者が若い時期につくった作品を集めているか。
バッハのヴァイオリン・ソナタ第3番は35歳とか。
一方、ショスタコーヴィチのヴァイオリン・ソナタは晩年62歳の作品である。

前半は、若々しい雰囲気のヴァイオリン・ソナタが聞けた。
ヴァイオリンの鳴りっぷりにわずかに不満を感じたのだが、ホールにまだ馴染んでいなかったのか。
ピアノは輝いて聞こえる。ヴァイオリンを圧倒する感じだ。

本日の目玉はなんと言っても、後半のショスタコーヴィッチのヴァイオリン・ソナタ
三浦さんは楽譜を忘れての登場であった。あわてて戻りましたが。
前半とは違ってヴァイオリンはよく響く、ストラディバリウスの本領発揮だ。

第1楽章 ピアノが静かに始まる。ピアノの音列が何かを象徴しているよう。ヴァイオリンが続く。
散文的な雰囲気を感じる。モノクロームの風景写真を思わせる。
第2楽章 緊張度の高い楽章。ピアノとヴァイオリンが対決する様相。どこか荒々しい。
第3楽章 ピアノとヴァイオリンの激しい確執が続く。ヴァイオリンには技巧的なパッセージが続く。
ピアノは大きなスケール、華やかなソロがある。両者の対話か、最後は静かに終わる。
  全曲を通してもなかなか難解。ショスタコーヴィッチ晩年の集大成か。

<プログラム>
J.S.バッハ:ヴァイオリン・ソナタ第3番 BWV1016
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第3番 変ホ長調 作品12-3
ショスタコーヴィッチ:ヴァイオリン・ソナタ ト長調 作品134

ヴァイオリン:三浦文彰
ピアノ:ヴァルヴァラ








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